「他者」が出てくる夢 〜7月、8月のドリームシアター・トライアルオープンワークショップ

  • 2020.07.05 Sunday
  • 20:00

 

以前、客体水準(他者と自分の現実的関係性)と主体水準(自分の中の他者が表す特性)という言葉で、近しい人が出てくる夢の説明をしたことがあるが、どちらの場合も他者に対して自分が持っているイメージという観点は拭いされない。

私達は、自分を通してしか何ものも観ることができないからだ。


最近、またある人の夢をみた。知人だが凄く近しいもしくは強い思い入れのある人では無い。

この人は定期的にではないが、割とよく出てくる。Uさんとしよう。

Uさんは私の中でインパクトのある存在では無かったのに、知りあって早い段階から時たま夢に出て来るようになった。


この夢の中では、Uさんの家と称する家を数人で訪問している。

古い大きな日本家屋。初め通された部屋は窓の無い暗い和室。そこで皆で何か話してから、部屋を変える。

洋風の応接室風、天井が高く古い応接セットが置いてある。

窓際のデスクにPCがあったような。

 

Uさんが「さて、クイズです。仏壇が在ったのはどの部屋でしょうか?」と、愉しげに問いかける。

すでにたくさんの部屋を見たような感じで、皆思い出そうとしている。

マジンガーゼットのオモチャが暗い中に転がっている部屋もあったようなイメージもある。

私か他の人か分からないが「初めの部屋!」と答える。暗い和室の奥に押入れと並んで仏壇が浮かんで来る。


こうやって文章にすると時間に流れがあるように思えるが、夢の中ではきっと流れに沿ったストリーは無かっただろう。

メモにはもう一つ「PCと写真、場所」の夢が書かれているが、これも上記の夢と一緒にみたようだ。


部屋が繋がって次々と拡がっていく夢は、夢の世界そのものを表していることが多い。

多重で無時間。その中をUさんが案内している。

Uさん自体を私はどういう人だとイメージしているか?実際のUさんではなく、私がこういう人だと思っているUさん。

理論的で現実的で意識の思考で理解したがる傾向のある人。

そのUさんが夢の世界を案内している。曖昧で垂直的流れの無い世界。

そして、仏壇。死者の世界。絶対にリアルには遭遇し得ない世界の象徴。

現実的で理論重視の思考と、ただただ拡がり続け捉えることのできない夢と彼岸の感覚。

Uさんの中には、いや私の中には、それらを違和感なく融合して自分のものにしていく能力が存在しているのだろうか。

夢の中では無理なく楽しく穏やかに共存しているかのよう...


ここまで来て、ギブアップ。曖昧な確信を現実の理解に落とし込むことの困難さ。

言葉にすることの限度。もう頭のヒューズが切れそうだ。
そうか、私の中のUさんはこの作業を綿々とそして淡々と続けているのか... 続けることを求めているのか...

夢の中の他者と出会う時、様々な自分に出会うことができる。


(文・依浮)

 

☆ドリームシアター・トライアルオープンワークショップ
日時:
8/2(日)

12:30〜17:00  奥沢地区会館第大会議室(東急大井町線九品仏下車3分)


参加費:3,000円(1回)


内容:五感・身体など、自分のすべてを使って夢と関わり、夢の歓び、表現の楽しさを実感するワーク。


対象:どなたでも参加できます。


ファシリテーター:依浮とし子(アートセラピスト、ドリームワークファシリテーター)
*準備の都合上、必ず前日20時までにお申し込み下さい。

 

☆お申し込みはこちらからどうぞ!

 

☆その他のお問い合わせはこちらから

 

繋げる吊り橋 〜7月のドリームシアター・トライアルオープンワークショップ

  • 2020.06.06 Saturday
  • 23:54

 


夢は、「全部・全体」でみている。
起きた時、意識が部分を時間に合わせて言語化が可能なように思い出す。部分を連続的に繋げていくことで、
意識は理解しようとしているのだ。
通常、目覚めている時は、我々は目の前の部分に注目して理解し反応するが、同時に全部・全体を眺める視点も働いて行動している。


「女性は右脳的で水平的に全体を視る」「男性は左脳的で垂直的に部分を視る」などと、良く紋切り型に言われるが、実際は誰もがどちらの視点も持っている。
ただ、それが生育歴の中で、どちらの視点が重要視されるか否かによって、水平的全体的視点が得意になったり、垂直的部分的視点がメインになったりするだけである。


人間が営む集団には当然ながらルールが必要で、それを順守するためには曖昧さは避けねばならず、明確的概念的な言語が重視されることになる。
即ち、我々人間の世界は、曖昧さを排除し網目の様にルールを張り巡らして、それが明日の安全・安定を保証する発展・進化だという方向性に進んで来たのだ。
結果、言語に代表される左脳的垂直的視点はより優位に教育され、イメージ・感覚中心に全体を視る右脳的水平的視点は疎かになっていく。
ある意味では、その方向も一つの選択肢としては間違ってはいなかっただろう。


ところが、昨今の様に、明日からは「新しい日常」が必要となってくると、曖昧さを切り捨てる言語中心の垂直的思考だけではどうしたら良いのか結論を出せず困惑混乱が拡がっている。
既に今日自体が保証されて来たはずの昨日の続きではなく、前例のない曖昧模糊とした不明瞭な世界に入っているからだ。


前述したように、我々は誰もが、「右脳的水平的な全体的視点」も持ち合わせている。
言うならば、曖昧な世界を知るには、この遠く広く視る能力が必要なのではないか。それを、これまで優位に培ってきた目の前を切り分け直視する「左脳的垂直的な部分的視点」と統合すれば、新たな視点が生まれて来るはずだ。

昨晩みた夢のメモ、半覚醒状態で書いたグチャグチャの文字言語を目の前に置いて、私は、全体と部分を繋げる吊り橋を思い描きながら、そんな事を考えている。

(文・依浮)

 

☆ドリームシアター・トライアルオープンワークショップ

日時・会場:

 

*6月は実施いたしません


7/5(日)

12:30〜17:00

 奥沢地区会館第大会議室(東急大井町線九品仏下車3分)


参加費:3,000円(1回)


内容:五感・身体など、自分のすべてを使って夢と関わり、夢の歓び、表現の楽しさを実感するワーク。


対象:どなたでも参加できます。


ファシリテーター:依浮とし子(アートセラピスト、ドリームワークファシリテーター)


*準備の都合上、必ず前日20時までにお申し込み下さい。
☆お申し込みはこちらからどうぞ

☆その他のお問い合わせはこちらから
 

イメージの力 〜6月、7月のドリームシアター・トライアルオープンワークショップ

  • 2020.05.07 Thursday
  • 23:39


ここで言うイメージは、目の前に無いものを思い浮かべる単なる視覚像ではなく、

イメージ体験そのものとその表現(言語的及び非言語的)、
さらに表現によって表出した内的世界をも含んだものである。

 

イメージ体験は、感情、感覚(五感や身体感覚)を伴っていて、まるで実際経験しているかのように感じられることも多いだろう。
イメージ体験である夢を思い出せば、よく分かる。


怖い夢では恐怖感覚で眼が覚めることもあるし、喜びの夢では目覚めたことを残念と思うだろう。
夢のイメージ体験は、「私」全体で感じているのだ。

 

私たちに与えられたイメージ体験の能力は生きる上に欠かせない。

 

自分や他者を感じ取るのもイメージの力。「私」とはこういうものだと
考えるのもイメージ力が大きな役割を果たしているし、他者を理解するのもイメージ無しには不可能だ。

 

自分の過去を振り返るのも、未来に想いを馳せるのも、イメージの力。
はるか離れた遠い国々を確信するのも、旅への渇望も、イメージがあるからこそ。

過去、未来、遠い世界、即ちこの瞬間目の前に無いものは、イメージによって創られていく。
私たちの世界を広げ深め構築していく創造力にイメージ力は大きく寄与している。

 

人には所与の大切な力だが、生まれ落ちた時からそれを育み伸ばしていく必要がある。
身体と同じく成長し大きくなっていくものだから。
人としての人生を守り豊かにする為にはイメージ力の育つ環境は欠かせない。

 

夢は明らかにイメージの世界。
小さい頃から夢を大切にできたらイメージの力と楽しさを感じて、さらにイメージ力を伸ばしていけるはずだ。
夢を無いものとして扱う社会よりずっと誰にも優しく創造的な社会になるだろうと、私はイメージしながら考えている。

 

(文・依浮)

 

 

☆ドリームシアター・トライアルオープンワークショップ

日時・会場:

 

*5月は実施いたしません


6/21(日)

12:30〜17:00

 奥沢地区会館大会議室(東急大井町線九品仏駅下車3分)


7/5(日)

12:30〜17:00

 奥沢地区会館第大会議室(東急大井町線九品仏下車3分)


参加費:3,000円(1回)


内容:五感・身体など、自分のすべてを使って夢と関わり、夢の歓び、表現の楽しさを実感するワーク。


対象:どなたでも参加できます。
ファシリテーター:依浮とし子(アートセラピスト、ドリームワークファシリテーター)


*準備の都合上、必ず前日20時までにお申し込み下さい。


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 見えないもの・分からないもの 〜5月・6月のドリームシアター・トライアルオープンワークショップ

  • 2020.04.08 Wednesday
  • 23:40

 

暗い中でよく分からぬ怖いものに追われて逃げる夢は、ユニバーサルドリームで、誰でもどこでもみる夢のひとつ。

 

昔、ある村の子どもが、怖いものに追いかけられる夢をみて恐怖で目覚めることが続いた。
親が子どもを連れて長老に相談すると、長老は子どもに向かいこう答えた。

「今度その夢をみたら、振り向いて追ってくるものをよく見てごらん、勇気を出して。」

 

上記の小話は夢の世界では有名なお話。

ここから、夢分析も夢のワークも始まったと言っても過言ではない。

 

私たちの中の様々な怖れ。視覚の効かない闇に囲まれ、その中に蠢くものが判別できない状態は、私たちをパニックに陥れる。
見ることができ、既に知っているものであればそれに合わせて対応できるし、知らないものはそれを知る努力で新たな対処方法を得るだろう。

 

そうやって、我らの祖先は、火を手に入れ、闇の中の恐怖を少しずつ解消してきたのだ。
今や現代人は、不夜城の世界を作り、夜の闇は殆ど斥けた。心の闇までは、難しいけれど。

だが、明るくても見えないものがある。心の中や我らの視力では捕らえられないものなど。
先人達は更に努力を重ね、見る方法や技術を生み出して、次々と対応する術を手にして来た。

 

人の歴史は、見えないもの・分からないものとの格闘・共存の歴史だ。
それは、これから先どれ程に技術が発達し文明化されて行っても、終わることは難しいだろう。

今もこれから先も、夢の長老が言ったように、勇気を出して振り向いて向き合わねばならない。

 

心の闇の対応も勇気を出して取り組めば生き方の豊かさが増えるように、この世界の見えないもの・分からないものと
も、勇気を出して真摯に一刻一刻向き合えば、そこには人の在り方の新しい要素が秘められているに違いない。
それを手にすることは誰にでも与えられている可能性だ。
(文:依浮)

 

 

☆ドリームシアター・トライアルオープンワークショップ

 

日時・会場:

 

*4月は実施いたしません


5/31(日) 12:30〜17:00

 奥沢地区会館第1会議室(東急大井町線九品仏駅下車3分)


6/21(日)12:30〜17:00

 奥沢地区会館大会議室(東急大井町線九品仏駅下車3分)


参加費:3,000円(1回)


内容:五感・身体など、自分のすべてを使って夢と関わり、夢の歓び、表現の楽しさを実感するワーク。

 

対象:どなたでも参加できます。

 

ファシリテーター:依浮とし子(アートセラピスト、ドリームワークファシリテーター)

 

*準備の都合上、必ず前日20時までにお申し込み下さい。

 

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雨の鎮音 〜4月、5月のドリームシアター・トライアルオープンワークショップ

  • 2020.03.10 Tuesday
  • 23:32

 


夢は、昼間見落としてしまった事、一瞬気にかかったのにキャッチできなかった、もしくはワザとスルーした事など、自分にとって必要なアイテムを教えてくれます。

と同時に、不安や恐れなどの苦しく辛い思いに隠されてしまった、静かで落ち着いた心の領域を感じさせてくれたりもします。

夢は自分なので、決して裏切らず無理強いしません。

だから、昨今のように不確定で不穏な彩りに満ちた世界に在る私たちにとっては、欠かすことのできないものなのだと思います。

二月半ば、心の海は未知の状況に波立って嵐の予感に不安が迫り上がって来ていました。

日常では締切が見え始めた作業に焦ってエネルギーを消耗していました。

2/21にみた夢です。

1シーンだけ。夜、窓のカーテンは開け放たれ、ガラスの向こうを雨が降っています。

風はなく、雨水は真っ直ぐ下に落ちて行きます。

窓の内側も外側も暗い、光彩の違いはあっても暗いだけです。

ただただ雨をじっと見ていると「〜深まる 雨のしずおと」、音と文字が同時に浮かんできます。

「しずおと」は「静音」かと思ったけれどピッタリ来なくて、夢の中で字を探すと「鎮音」でした。

真夜中にハッと目が開き、これは忘れないと確信しました。

そして、メモせずにそのまま再び眠ってしまっても、朝目覚めてまだしっかり覚えていました。

でも実は「〜」の部分だけが思い出せなかったのですが。

何よりも驚いたのは、心の海が凪いでいたこと。

いえ、不安の波頭は変わらずあったのですが、荒れた水面だけではなく、慈愛に満ちた水の祈りが共存しているのです。

そちらにフォーカスすると気持ちは収まって行きます

すぐに夢を鉛筆で簡単にメモ用紙に描きました。描いておけばイメージを再現し易くなるからです。

イメージに入ればすぐに「雨の鎮音」に浸れます。

(ブログにアップした画像は、後日グリースペンシルで描いたものです。)

この例は、夢を意識的に使って気持ちを宥めていますが、当然、夢を思い出せなくても、夢をみることで、既に心のバランスを整える一助になっています。
記録や描画でみた夢を後から何度も使えるのは、とても便利でお得ではありますが、思い出せないからといって、夢は無意味だというわけではないのですね。

改めて、貴方にとっての夢を見直してみて下さい。無駄は何もない

特に昨今の世界的状況の中では、大切な自分の一部として夢と向き合うのも、心の均衡を保つ方策のひとつでしょう。

(文・依浮)

 

☆ドリームシアター・トライアルオープンワークショップ


日時・会場:
4/19(日)

12:30〜19:30 

奥沢地区会館第1会議室(東急大井町線九品仏下車3分)


5/31(日)

12:30〜17:00  

奥沢地区会館第1会議室(東急大井町線九品仏下車3分)


参加費:3,000円(1回)


内容:五感・身体など、自分のすべてを使って夢と関わり、夢の歓び、表現の楽しさを実感するワーク。


対象:どなたでも参加できます。


ファシリテーター:依浮とし子(アートセラピスト、ドリームワークファシリテーター)

*準備の都合上、必ず前日20時までにお申し込み下さい。

☆お申し込みはこちらからどうぞ!

☆その他のお問い合わせはこちらから

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